咲孝の徒然

映画や舞台、小説のレビューとか雑談とかメインです。何かの参考に読んで頂き、よろしければコメント等戴けると嬉しいですん。

観劇レビュー【頭痛肩こり樋口一葉】

こんばんは、咲孝です(*´∀`)
今日はもう1つレビューを書きたいと思います。

シアタークリエにて観劇してきました、
【頭痛肩こり樋口一葉】です!


☆★☆★☆★☆★☆★


※以下ネタバレ注意※


東宝/こまつ座【頭痛肩こり樋口一葉


樋口一葉こと樋口夏子が一家の戸主となってから、
夏子が亡くなった2年後までの7月16日(お盆)を
毎年描いた物語、
といったところでしょうか。


今回出演されていたのは女性ばかりだったのですが、
それがとても良い雰囲気を出していました。
今で言う家族ぐるみの女子会のような(笑)
当時の女性の力強い生きざまが
鮮やかに描き出されていたように思います。

その女性たちを描いたのが
男性である井上ひさしですからね……。
最近井上ひさし勉強中です。
初めて読んだのは高校時代で
『合牢者』でした。


脚本・演技が素晴らしいのは
言うまでもないのですが、
そこに絡み合う明かりにも
思わず引き込まれてしまいました。
大学で照明の勉強をしていたこともあって、
より興味深く拝見していたのですが、
夏子と八重を映し出す横からの明かり、
ワンシーンだけの晩秋の夕暮れの明かりが
とても作り込まれていて美しいと感じました。

さらに、
愛華みれさんの歌声は圧巻でした。
哀愁がありながらも上品な歌声が、
正に当時の女性の姿と重なり、
胸に響きました。流石です。


そんな登場人物たちの中でも私のお気に入りは、
毎年現れては良い味出してくる
御霊の花螢さん(笑)
幽霊なのにとってもチャーミングで
面白かったです!
第一印象以上の大活躍でした。

いつも明るく振る舞う邦子ちゃんも、
最後にはとっても逞しく見えました。
彼女の最後の歩みは、
その後の女性たちの未来を示すようでした。


やりたいことも出来ず、
時に後ろ指を指され、
世間と戦い、病に敗れた夏子が、
まるで火を放つように世間に解き放った小説。
夏子の姿は凛としていて、ただただ格好よかった。
久しぶりにカタルシス感じた作品でした。


☆★☆★☆★☆★☆★


私の拙い文章で表現しきれませんが、
大変素晴らしい舞台でした。
25日までシアタークリエで上映しているようなので、
気になった方は是非足を伸ばしてみてください。

ありがとうございました(*´ω`*)



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☆余談★


この舞台を見るにあたって、
チケットぴあで予約をしたのですが、
会場到着後にセブンイレブン
発券手続きする必要があることが発覚。
メールでお知らせ戴いてたのですが、
全く気づきませんでした。
この時点で開演20分前。

最寄りのセブンイレブン
受付のお姉さんに教えていただき、
無事にチケットが受け取れたのが開演10分前。

再びダッシュで会場まで戻り、
無事に受付を済ませ席に着くことができました。

……というわけで、
オンラインでチケットを購入する場合は、
支払い方法や受け取り方法を事前によくご確認くださいませ!(;・ω・)
(当たり前)

それでは、失礼いたしますm(_ _)m