小説レビュー【何者】
こんにちは、咲孝です(`・ω・´)
今回は小説レビューですん!
だいぶ前に読んだ本なので多少新鮮味に欠けますが(;・ω・)
直木賞受賞作でもあるこの小説ですが、
10/15から映画が公開されると聞いて。
こちらが映画の予告編↓
見て分かる通り
キャストが豪華!主題歌米津さん!?
何て俺得!
こりゃ見るっきゃないね!というわけで、
小説の方もレビューしていきたいと思いますよ!
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※以下ネタバレ注意※
朝井リョウ【何者】
朝井リョウと言えば、デビュー作の
『桐島、部活やめるってよ』ですね!
映画も大ヒットして話題になりました。
『チア男子!!』は現在アニメも放映中です。
平成生まれを代表する人気作家と言えるかもしれません。
『何者』も、輝かしい青春時代を
リアルに描いた作品です。
主人公をはじめとする、5人の就活仲間の
プライドや本音のぶつかり合いがテーマ。
『桐島』もそうでしたが、文章がすごく読みやすい。
普段漫画や雑誌しか読まない若い人でも
スラスラ読めちゃいそう。
(ラノベにハマってる弟に薦めたいw)
まず、SNSでのやり取りっていうのが
すごく現代っ子っぽいですよね!
文庫版では本文の前に、登場人物たちの
プロフィールがTwitter風に掲載されてます。
本文中のSNSでのやり取りもリアル。
私も若者なので、読んでいて何度も
「あーいるわーこういう奴……」と
思わず声に出てしまいました。
でも、SNSって何でも話せる訳じゃない。
『ほんとうにたいせつなことは、
ツイッターにもフェイスブックにもメールにも、
どこにも書かない。
ほんとうに訴えたいことは、
そんなところで発信して返信をもらって、
それで満足するようなことではない。
(本文より)』
↑帯からの引用です。
それでも、誰にも言えない胸のうちを
吐き出す場所を求めてしまうのでしょうね。
それこそが、「何者」の正体でした。
SNSを日頃からよく利用していて、
近い将来就活を控える私には、
到底他人事には思えませんでした。
特に私の周りには、演劇の世界へ足を
踏み込もうとする若者が多いので、
主人公とギンジの関係は
読んでいて辛かったなぁ。
就活は、
他人と競争し合い、比較される場面。
他人を意識するあまり、つい見栄を張ったり
見下してしまうことがある。
そうして生まれた人に言えない本音が、
膨れ上がって爆発してしまう。
または、爆発しないよう
見えない場所に捨ててしまう。
「今の若者ってこうなんだろう?」
そんな決めつけのような問いかけを
喰らったような気さえします。
しかし、反論も出来ない自分に気づいてしまう。
そのくらいの衝撃がありました。
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なんかすごく重い雰囲気の
レビューになってしまいましたが、
とにもかくにも映画が楽しみすぎる!
あの腹立つ登場人物たちを
今をときめく美男美女が……
想像するだけで涎が出ます(^q^)ジュルリ
また映画見たらレビューしたいと思います!
それでは(ゝω・´★)